スマホに「非通知」や「番号不明」といった表示で着信があると、ちょっとドキッとしてしまいますよね。
さらに電話に出た瞬間、「警察です」と言われたら、びっくりしてしまうのも無理はありません。
でも、本当に警察からの連絡なのか、それとも何かの詐欺なのか、すぐには判断しづらいものです。
最近では、公的な機関を装って個人情報を引き出そうとする悪質なケースもあるため、むやみに応じるのはとても危険です。
この記事では、「非通知」の電話にどう向き合えばいいのか、そして、もし出てしまった場合に気をつけたいポイントについて、やさしく丁寧にご紹介します。
万が一のときでも落ち着いて対応できるよう、知っておくと安心な知識をまとめています。
非通知でかかってきた警察の電話、本当に信用して大丈夫？
ふいにかかってきた「非通知」の電話。画面に番号が表示されないだけでも不安なのに、「警察です」と名乗られると、どうしていいか迷ってしまいますよね。
まず知っておいていただきたいのは、警察があえて番号を隠して電話をかけてくるケースは、かなり珍しいということです。
一般的には、市外局番がついた固定電話番号から発信され、きちんと番号が表示されるのが通常です。
ただし、まれに次のような理由で非通知になることもあります。
- 捜査上の配慮があるとき
たとえば、情報を提供してくれた人の身元を守るために、あえて番号を非公開にすることがあります。 - 現場からの緊急連絡だった場合
事故や事件の対応中に、現場から携帯電話を使ってかけることがあり、その場合に非通知になることも考えられます。
とはいえ、非通知で「警察です」と言われても、安易に信じてしまうのはとても危険です。
最近では、警察官になりすました詐欺が増えており、話し方や使う言葉まで巧妙に仕組まれていることもあります。
だからこそ、少しでも不安を感じたら、一度電話を切って落ち着くことが大切です。
そして、自分から警察署に確認の電話を入れるなど、慎重に行動することが、自分を守ることにつながります。
「警察です」の電話、本当？相手が信用できるかを見分けるコツ
突然の非通知電話で「警察です」と言われたら、驚いてしまうのも無理はありません。
でも、すぐに鵜呑みにするのではなく、少し落ち着いて慎重に対応することがとても大切です。
次のような流れで確認してみましょう。
- まずは、どの部署からなのかと、お名前をやさしく尋ねてみましょう
「どちらの警察署の、何課のご担当者でしょうか？」と丁寧に聞くと自然です。 - いったん電話を終え、「改めてこちらからご連絡します」と伝えましょう
無理に話を続けなくて大丈夫。冷静に対応する姿勢が安心を生みます。 - お住まいの地域の警察署に、公式の代表番号から電話をかけて確認を
ネットなどで検索した番号ではなく、信頼できる公式な番号を使いましょう。 - 先ほどの方が実在するかどうかを、落ち着いてたずねてみてください
本物の警察官であれば、こうした確認をされることも想定済みです。
本当に警察の方であれば、あなたの慎重な行動に対して安心して対応してくれるはずです。
「おかしいな？」と感じたときこそ、冷静さが自分を守る一番の力になりますよ。
非通知の電話に出ちゃった…料金やトラブルで困らないために知っておきたいこと
突然かかってきた非通知の電話、つい反射的に出てしまったという経験、ありませんか？
そのあとに「これってお金がかかったり、何かトラブルになったりしないかな…？」と不安になる方も多いかもしれません。
結論から言えば、基本的に電話を受けただけで通話料がかかることはありません。
でも、安心するのはまだ早いんです。気をつけたいパターンがいくつかあるので、ご紹介しますね。
● 海外からの「ワンコール詐欺」に要注意！
一度だけ短くコールしておいて、相手が折り返すのを待つ――そんな手口が「ワンコール詐欺」と呼ばれるものです。
折り返すと、知らないうちに高額な国際通話料が発生してしまうことも…。1分数百円から、場合によっては数千円になるケースもあるそうです。
● 自動音声の指示には従わないで
「〇番を押してください」といったガイダンスが流れてきたら、絶対に操作はしないでください。
それは、思わぬ有料サービスにつながる危険な仕組みかもしれません。
● 個人情報をうっかり話さないことが大切
電話の中で「お名前やご住所、家族構成」などを聞かれても、すぐに答えないようにしましょう。
その情報が、他の詐欺や迷惑行為に悪用されることもあるんです。
ちなみに、私の知り合いも非通知の電話に出てしまって、会話の流れで個人情報を話してしまったことがありました。
その後は特に被害はなかったそうですが、しばらくの間は不安で落ち着かなかったと言っていました。
非通知の電話には、ちょっとした警戒心を持つことが、自分を守る第一歩になります。
「おかしいな？」と思ったら、無理に対応せず、すぐに電話を切ってくださいね。
非通知の迷惑電話、あらかじめ防ぐためにできること
「また非通知の電話…」とドキッとすること、ありますよね。
そんなときのために、スマホの設定でしっかり対策しておくと、心の安心にもつながります。
ここでは、誰でも簡単にできる方法をご紹介します。
● iPhoneをお使いの方へ
iPhoneなら、設定ひとつで非通知の電話を静かにスルーできます。
「設定」アプリを開いて →「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにするだけ。
これで、連絡先に登録されていない番号は留守番電話に回されるので、着信音でびっくりすることもありません。
静かに通知が届くだけなので、落ち着いて確認できますよ。
● Android端末の場合
機種によって多少表示は違いますが、多くのAndroidスマホには迷惑電話対策の機能が備わっています。
「電話」アプリを開いたあと、「設定」や「通話設定」の中にある「着信拒否」や「非通知ブロック」などの項目をチェックしてみてください。
番号指定のブロックや、非通知の着信をまとめて拒否できる便利な機能があることも多いです。
● 通信会社のサービスも活用しよう
スマホの設定だけでは心配…という方には、各キャリアが用意している専用サービスもおすすめです。
- NTTドコモ：「迷惑電話ストップ」（無料）
- au：「迷惑電話撃退サービス」（月額110円）
- ソフトバンク：「ナンバーブロック」（月額110円）
こうしたサービスを利用すると、より確実にトラブルを回避できますよ。
● アプリでのブロックも心強い味方に
「Truecaller」や「Whoscall」といったアプリは、着信と同時に発信者の情報を表示してくれます。
世界中のユーザーが登録したデータをもとに、詐欺の可能性がある電話かどうかをすぐに見極めてくれるので、とても頼りになります。
スマホの設定やサービスをちょっと見直すだけで、不安な非通知の電話をぐっと減らすことができます。
「なんだか怖いな…」と感じたときは、できるところから少しずつ対策していきましょうね。
非通知の電話でトラブルに巻き込まれたとき、どこに相談すればいい？
非通知の電話をきっかけに、なんだか不安になるような内容を聞かされたり、妙な要求をされたりした場合…。
ひとりで抱え込まず、信頼できる相談先にすぐ連絡することがとても大切です。
ここでは、いざという時に頼れる窓口と、落ち着いて行うべき行動をわかりやすくご紹介します。
● まずは警察へ相談を
「これって詐欺かも…」と感じたら、ためらわずに最寄りの警察署へ連絡しましょう。
また、**警察の相談専用ダイヤル「#9110」**を利用するのもおすすめです。
こちらは年中無休で対応しており、専門のスタッフが状況を丁寧に聞いたうえで、今後の対処法を教えてくれます。
● 消費生活センターにも頼れます
消費生活に関するトラブルの相談は、**「188（いやや）」**という番号で全国共通の窓口につながります。
不安に思ったことを話せば、専門の相談員が寄り添って対応策を提案してくれますよ。
● 金融機関への連絡もお忘れなく
万が一、口座番号やキャッシュカードの情報などを伝えてしまった場合は、すぐにご利用の銀行に連絡を入れてください。
早めの連絡で、口座を一時的に止めてもらったり、不正利用を防止する手続きが可能です。
● すぐにやっておきたい4つのこと
- 電話で話した内容を、覚えている範囲でメモしましょう
- 名乗っていた名前や部署、肩書きなども記録しておきます
- 通話の日にちと時間を忘れないように書き残しておきましょう
- ひとりで抱えず、家族や信頼できる人に相談してみてください
私の祖父も以前、「警察です」と名乗る人物から非通知で電話を受けたことがありました。
話に納得しかけたものの、「いったん確認してから折り返しますね」と伝えた瞬間、相手は急に電話を切ったそうです。
そのことで怪しいと気づき、大事には至りませんでした。
たった一言でも、冷静な対応が被害を防ぐきっかけになります。
不安なときこそ、落ち着いて、まわりに相談することを忘れないでくださいね。
おわりに
「非通知」の着信、それも「警察」を名乗る電話がかかってきたら、誰でも戸惑ってしまいますよね。
でも、そんなときこそ、まずはひと呼吸おいて、すぐに信じ込まない姿勢がとても大切です。
本当に大事な用件であれば、あとからきちんと正規の電話番号で再度連絡が入ることがほとんどです。
だから、慌てず落ち着いて対応することが、安心を守る第一歩になります。
また、日頃から迷惑電話への対策をスマホで設定しておくと、思わぬトラブルを未然に防げることもあります。
知らない番号や非通知にはすぐ出ない、というちょっとした意識づけも効果的ですよ。
そして、もし少しでも「なんか変かも…」と感じたら、自分だけで判断せずに、警察や消費生活センターなどの専門機関に相談してみてくださいね。
そうした違和感は、たいていの場合しっかり根拠があるものです。
大切なスマホを、安心して使い続けるためにも。
今回お伝えした内容を、これからの毎日にぜひ役立てていただけたら嬉しいです。
