WordやExcelを使っているとき、「x²」のような二乗の記号を入力したい場面ってありますよね。
数式を扱うレポートや研究資料、理科や数学の課題など、実は意外と多くのシーンで登場する記号です。
でも、どこを押せばこの記号が出せるのか分からず、作業が止まってしまった経験はありませんか?
実は、WordにもExcelにも“二乗”を簡単に入力できる便利な機能があらかじめ用意されています。
たとえばWordなら「上付き文字」を使えば、xの右上に小さく「2」を配置することができます。
Excelでは「セルの書式設定」やショートカット操作を使うことで、見やすく数式を整えることも可能です。
どちらも一度覚えてしまえば、数式や指数を入力する作業が驚くほどスムーズになります。
この記事では、初心者の方でもつまずかないように、WordとExcelそれぞれで二乗を入力する方法を丁寧に解説していきます。
これを読めば、「どうやってx²を入力するの?」という疑問が一気に解消し、作業効率もアップしますよ。
Wordで「x²」を作る3つの方法

Wordで二乗を入力するには、実はいくつかのやり方があります。
たとえば「x²」のように上に小さく数字をつけたいとき、特別なアプリや数式ソフトを使わなくても、Wordだけで簡単に作ることができるんです。
ここでは、よく使われる3つの方法をわかりやすく紹介します。
パソコン操作が苦手な方でも大丈夫。
一度覚えておくと、レポートや研究論文、数式入りの資料づくりがずっとスムーズになりますよ。
1. 上付き文字を使う基本の方法
最もシンプルな方法が「上付き文字」の設定です。
まずは「x2」と入力し、「2」の部分だけを選択します。
その状態で Ctrl + Shift + = を押すと、「2」が上に小さく移動して「x²」のような形になります。
この操作は数秒で完了するので、化学式や数式を頻繁に使う人にはとても便利です。
また、ショートカットが覚えづらい場合は、「ホーム」タブ → 「フォント」 → 「上付き文字」にチェックを入れて設定することもできます。
2. 数式ツールを使って本格的に入力する方法
より見た目を整えたい場合は、「数式ツール(数式エディタ)」を使うと便利です。
Wordの画面で数式を入れたい場所をクリックし、Alt + = を押すと数式モードに切り替わります。
そこに「x^2」と入力すると、自動的に「x²」ときれいに変換されます。
この方法では、分数・平方根・積分なども美しく整形できるため、理科系レポートや学会資料の作成にもぴったりです。
3. 記号を直接挿入する方法
ショートカットを覚えなくても、記号として「²」を直接挿入する方法もあります。
「挿入」タブ → 「記号」 → 「その他の記号」を開き、一覧の中から上付きの「²」を選択しましょう。
一度挿入した記号はコピー&ペーストで再利用できますし、単語登録しておけば「にじょう」と入力するだけで変換できるようにもできます。
頻繁に使う人は、この方法を登録しておくと作業がぐっと早くなります。
Wordにはさまざまな方法で二乗を入力できる機能が用意されています。
作業内容や目的に合わせて、自分に合った方法を使い分けることで、文書づくりがより効率的で見やすくなりますよ。
Excelで「x²」を入力する3つの方法

Excelで二乗を表現したいとき、思ったより方法が多いことをご存じでしょうか。
見た目を整えたいとき、実際に数値を計算したいとき、または記号を使いたいときなど、目的によって使い分けるのがコツです。
ここでは、初心者の方でもすぐに試せる3つの方法をやさしく解説します。
1. 上付き文字を使って見やすく仕上げる方法
見た目として「x²」と表示したいときは、上付き文字の設定が便利です。
まず、セルに「x2」と入力し、「2」だけを選択します。
次に右クリックして「セルの書式設定」を開き、「フォント」タブにある「上付き」にチェックを入れましょう。
すると「2」が小さく上に移動し、「x²」と美しく表示されます。
この方法は、数式として計算するわけではなく、あくまで見た目を整えるための手法です。
プレゼン資料や報告書で、見やすい表記をしたいときにぴったりですよ。
2. 数式で二乗を計算する方法
「x²」を見た目ではなく計算として使いたい場合は、Excelの数式を活用します。
たとえば、セルA1に数値が入っているなら、別のセルに
=A1^2
と入力します。
これで、A1に入力された数値の二乗(自動計算された結果)が表示されます。
この方法は、データ分析やグラフ作成などの実務でよく使われる基本テクニックです。
値を変更すれば自動で再計算されるため、効率的に作業を進めたいときに重宝します。
3. CHAR関数で記号を出す方法
「²」だけを表示したいときには、CHAR関数を使うと簡単に入力できますよ。
たとえばセルに
=CHAR(178)
と入力すると、小さな上付きの「²」がそのまま現れます。
この関数は、パソコンが文字を識別するための「文字コード」という番号を呼び出して、対応する記号を表示する仕組みなんです。
ただし注意が必要なのは、フォントやパソコンの設定によってはうまく表示されないことがある点です。
特に他の人と共有するExcelファイルでは、環境の違いで文字化けしてしまうケースもあります。
そのため、プレゼン資料など見た目をきれいに整えたいとき限定で使うのがおすすめですよ。
ちなみにExcelでは、二乗を表す方法が3つあります。
「上付き文字での表示」「数式での計算」、そして今回紹介した「CHAR関数による記号入力」。
目的に合わせて使い分ければ、見た目も機能性もバッチリな資料が作れます。
Word・Excelで共通して使える二乗入力の便利ワザ

WordやExcelで「x²」などの二乗を入力する機会が多い方は、ちょっとした工夫で作業をもっと快適にできます。
同じ操作を繰り返すよりも、環境を整えておくことで効率が一気に上がりますよ。
ここでは、WordとExcelの両方で活用できる便利な小技を紹介します。
● IMEの単語登録でショート入力を実現
日本語入力システム(IME)の「単語登録」機能を使えば、二乗記号をスムーズに呼び出せます。
たとえば「にじょう」と入力して変換したときに「²」が出るように登録しておけば、毎回探す手間がなくなります。
数式やレポートを頻繁に作成する人にとっては、まさに時短テクニック。
ほかにも「さんじょう」→「³」など、同じ方法で応用できます。
● よく使う数式記号をひとまとめにしておく
「²」「³」「√」「π」「∞」などの数式記号をよく使う方は、メモ帳やスニペットツールにまとめて保存しておくのがおすすめです。
必要なときにコピー&ペーストするだけで済むため、作業の流れを止めずに記号を挿入できます。
特に、数学・物理・統計など複数の数式を扱う資料では、この方法が大いに役立ちます。
● フォントによっては正しく表示されない場合も
意外と見落としがちなのが、フォント選びです。
二乗記号(²)はフォントによって表示が崩れたり、文字化けしたりすることがあります。
特に海外フォントやデザイン書体を使っていると、記号が欠けるケースもあるので注意が必要です。
WordやExcelでは「MS明朝」「MSゴシック」「游ゴシック」など、標準フォントを使えば安定して表示できます。
二乗記号を頻繁に使うなら、「単語登録」「スニペット管理」「フォント確認」の3つを組み合わせるのがベストです。
少しの工夫で入力のストレスが減り、WordでもExcelでも思い通りに数式を扱えるようになりますよ。
まとめ
WordやExcelで「x²」などの二乗を入力する方法は、一つではありません。
Wordなら「上付き文字」「数式エディタ」「記号挿入」などを使って見た目を整えられますし、Excelでは「上付き文字の設定」「^(ハット)を使った数式入力」「CHAR関数での記号表示」といった手段が選べます。
たとえば、見やすさを重視するなら上付き文字、計算結果を出したいなら数式入力、資料のデザイン性を高めたいなら記号挿入——といったように、目的に合わせて使い分けるのがポイントです。
また、二乗記号を日常的に扱う方は、「単語登録」や「ショートカットキー」を設定しておくと、作業効率がぐんと上がります。
WordでもExcelでも、少し工夫を加えるだけで、見た目も内容も美しい資料づくりが実現しますよ。

