注意！iCloudからの「サブスクリプション料金改定」通知メールにフィッシング詐欺の疑い

iCloudから送信される「サブスクリプション料金改定」に関するメールには、フィッシング詐欺を行う意図があるかもしれません。

この種の詐欺メールの目的はリンクをクリックさせることですので、リンクをクリックするのは避けてください。

メールの送信元は「iCloud email.apple-opacious.narrably-undably.myself@service.xgior.cn」で、送信者名は「iCloud」とされていますが、使用されているメールアドレスは中国の長いドメイン名で、IPアドレスはシンガポールに位置しています。

スマートフォンを使用している際は、差出人の名前のみが表示されることが多いため、特に注意が必要です。

メールの題名は「サブスクリプション料金の改定」であり、アップルは公式に価格変更がある際は事前にメールやアプリを通じて通知することになっていますが、この件についてのアップルからの公式なニュースリリースや、日本のユーザー向けのメール通知は行われていません。

ちなみにアップルは2024年11月15日にiCloud+の有料プランの月額料金を変更しました。

新しい料金は2024年8月21日以降に新規でiCloudプランに加入するか、プランを変更するユーザーに適用されます。

これらの情報を踏まえると、iCloudからの「サブスクリプション料金の改定」を名乗るメールは、料金改定のタイミングを利用した狡猾な詐欺メールである可能性があります。

この記事では、iCloudを騙る迷惑メールの特徴を詳しく解説し、疑わしいメールを見分ける方法を紹介しています。

怪しいメールを受け取った場合は、内容をしっかり確認し、必要な対策を行ってください。

「サブスクリプション料金改定」と称するiCloud（Apple）からの怪しいメールに警戒

iCloud（Apple）から送られてくる「サブスクリプション料金改定」通知メールには、以下のような疑わしい特徴があります。

・宛先に個人名が含まれず、一般的な呼称だけが使われている
・差出人のメールアドレスがフリーメールである
・リンクされたURLのドメインが正規のものではない

これらの点を詳しく見ていきましょう。

宛先に個人名が含まれないこと

通常、信頼できる企業からのメールは、宛名に個人名や利用中のアカウント名が明記されています。

しかし、フィッシングメールでは、「お客様」やメールアドレスを使った一般的な呼称が用いられることが多く、これには個人情報が不足していることが伺えます。

フィッシングメールは個人を特定せず、広く一般に向けて送られるため、宛名が抽象的なのです。

フリーメールを使用した差出人のメールアドレス

「アップル」を装ったメールで、「iCloud」を名乗る差出人もいますが、実際のメールアドレスが「email.apple-opacious.narrably-undably.myself@service.xgior.cn」のようなフリーメールであることは疑問です。

正規の企業メールでは、その企業のドメイン名がメールアドレスに含まれることが一般的ですが、フィッシング詐欺ではよく理解できない文字列や外部のドメインが使用されることがあります。

不審なドメインを持つリンク先URL

フィッシング詐欺のメールでは、正規のドメインと異なるURLが含まれていることが一般的です。

例えば、アップルからの正規のURLは「icloud.com」や「apple.com」のサブドメインを使用しますが、詐欺メールでは「https://icloud.apple.hanzhongrcqgc.co」や「https://icloud.apple-dom.noilb.cn」のような怪しいURLが記載されています。

これらのURLは見た目が似ており、ユーザーが間違えやすいように設計されています。

受信したメールが本物かどうかの確認方法

メールに含まれるリンクを直接クリックするのではなく、自分のブラウザーや公式アプリを通じて公式サイトにアクセスし、請求情報を確認することが安全です。

リンクが含まれているメールを受け取った場合は、そのリンクをクリックする前に、マウスカーソルを合わせて表示されるURLを確認し、それが公式のものであるかどうかを見極めましょう。

異なるURLはフィッシング詐欺の可能性があります。

スマートフォンを使っている場合、リンクを長押しして表示されるメニューからURLを確認できます。

iPhoneを使用している場合は、リンク上で「調べる」オプションを選択して詳細を調べることができます。

不審に思った場合は、リンクを開かずに公式アプリやウェブサイトに直接アクセスし、情報を確認してください。

PCを使用している際には、ブックマークから信頼できる公式サイトへ直接アクセスし、安全に情報を得ることができます。

アカウントに関する通知は、公式のマイページで確認することができます。

疑わしいと思った時は、公式サイトにアクセスし、直接情報を確認することが大切です。

個人情報を誤って提供してしまった場合の対処方法

クレジットカード情報やその他の個人データを誤って提供してしまった場合は、すぐにカード会社に連絡して対応を依頼してください。

クレジットカードの裏面にサインをしておくことは重要です。

サインがないと、不正使用された際に保護されないことがあります。

一度情報を入力してしまうと対応は限られますが、情報漏えいにより迷惑メールや不審な電話が増えることもありますので、注意が必要です。

迷惑メールを見分ける方法

迷惑メールは日々巧妙化しており、本物のメールと見分けがつかないことがありますが、以下のポイントに注意して迷惑メールを見分けましょう。

マルウェアについて

マルウェアは、コンピューターやユーザーに害を与える目的で設計された悪意のあるソフトウェアです。

かつてはコンピューターウイルスやワームと呼ばれることが多かったですが、現在ではこれらを含む広範なカテゴリとして「マルウェア」という用語が一般的に使われています。

マルウェアには様々な形態があります。

・自分自身を複製してプログラムやファイルを書き換えるコンピューターウイルス
・ネットワークを通じて他のコンピューターに拡散するワーム
・攻撃者の指示に従い、DDoS攻撃やスパムメール送信を行うボット
・ファイルを暗号化し、復元のための身代金を要求するランサムウェア

Appleを装った怪しいメール全文を公開

警告！iCloudからの「サブスクリプション料金の改定」メールに注意

フィッシング詐欺メールを見分けるために以下の点に注意しましょう。

サービス提供者からの不審なメールは、受信者を不安にさせることがあります。

不安が残る場合は、直接アップルのサポートに問い合わせることをお勧めします。

フィッシング詐欺の手口は日々巧妙になっています。

怪しいと感じたメールが届いたら、リンクをクリックせずに、まずはその信頼性を確認することが重要です。

皆さんが安全にインターネットを利用できるよう、この情報がお役に立てば幸いです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。