2025年1月30日時点で、「Android System Safety Core」が多くのAndroidユーザーの端末に予告なしでインストールされたことが報告されています。
このアプリが何であり、そのインストールが安全であるかどうか疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、「Android System SafetyCore」の機能と、無断でインストールされる背景およびその安全性について考察します。
- 「アンドロイドシステムセーフティコア」が自動インストールされる背景について
- 「Android System SafetyCore」の概要と機能
- 「Android System SafetyCore」が自動でインストールされる理由
- 「Android System SafetyCore」は安全なアプリか
- Android System Safety Coreの信頼性とウイルスへの懸念
- Android System Safety Coreを削除すべきでない理由
- Android System Safety Coreの主要機能詳細と操作ガイド
- Android System Safety Coreで発生する誤動作の対応策
- Android System Safety Coreのバッテリー消費を低減する方法
- まとめ
「アンドロイドシステムセーフティコア」が自動インストールされる背景について

2025年1月30日には、複数のAndroidユーザーが「Android System Safety Core」が自動で端末に追加されたことをSNS上で報告しました。
特に、海外の掲示板Redditでは以下のような体験談が一週間前から共有されています。
「I was scrolling through my phone when automatically this app Android system safetycore installed automatically it didn’t show up on home or anything i uninstalled it but i don’t know what should i do please help Just got mine recently. It suddenly installed on my phone without prior warning. Same happened to me are you sure it’s from google? Is google even allowed to auto install apps?」
●日本語訳
・携帯を操作していたところ、「アンドロイド・システム・セーフティコア」が突然インストールされ、ホーム画面には表示されませんでした。
・私も最近、警告もなく突然端末に追加されました。
・私も同じ状況です。本当にGoogleからのものでしょうか?Googleは勝手にアプリをインストールしてもいいのでしょうか?
このように、最近Android端末に「Android System SafetyCore」が無断でインストールされる事例が増えています。
このアプリの正体や提供元、その安全性についての詳細が気になるところです。
Android System Safety Coreの自動インストールについて
多くの方が気づかずにAndroid System Safety Coreがインストールされていることに驚くことでしょう。
予告なしにスマートフォンのホーム画面に新たな水色のアイコンが現れた場合がありますが、これについて心配する必要はありません。
このアプリは、令和7年1月30日からGoogleが段階的に各デバイスに導入を開始したもので、Androidシステムのセキュリティを強化する核となる機能を担っています。
マルウェアや不適切なコンテンツから保護する目的で作られました。
もし不要であれば、アンインストールすることも可能です。
「Android System SafetyCore」の概要と機能

システム組み込みのアプリケーション
「Android System Safety Core」はGoogleがAndroid OSのセキュリティを強化するために開発したシステムアプリで、市場で一般的に利用されるアプリとは異なり、システムに初めから組み込まれており、Google Playからのダウンロードは不要です。
その主な役割は、スマートフォンの保護を強化し、悪意のあるアプリやフィッシング、マルウェアからユーザーを守ることです。
機能詳細
「Android System Safety Core」には以下の機能が含まれます。
- マルウェア監視: インストールされたアプリのスキャンを行い、異常な挙動を検出し、既知のマルウェアをブロックします。
- フィッシング対策: 悪意あるサイトへのアクセスを遮断し、偽のアプリストアや詐欺アプリのインストールを防ぎます。
- 脆弱性管理: セキュリティパッチの適用状態を監視し、セキュリティ更新が必要な時には通知します。
- プライバシー保護: 不正アプリがカメラやマイクにアクセスするのを防ぎ、位置情報の不正利用をブロックします。
Android System Safety Coreの概要
「Android System SafetyCore」は、Google Playストアの説明によると、「Androidデバイスに安全機能を提供するシステムサービス」として紹介されていますが、その具体的な情報はあまり多くはありません。
この件について詳しく知るため、海外のテクノロジーに関する著名な出版物「9to5google」と「androidauthority」で情報を検索したところ、興味深い事実が明らかになりました。
特に「9to5google」によれば、Googleは2024年11月7日に実施されたシステムアップデートで、「Android System Key Verifier」と「Safety Core」という2つの新しいシステムサービスを導入しました。
その中で「Safety Core」は、今後数ヶ月間にGoogleメッセージで「敏感なコンテンツ警告」などの機能を強化する計画があると報じられています。
「The former is for app developers, while the latter will power features like Sensitive Content Warnings in Google Messages in the coming months.
Safety Core v1.0 (2024-11-07) Developer services
[Phone, TV] A new system service (SafetyCore) that provides safety features for Android devices like sensitive content warnings.」
●日本語訳
前者はアプリ開発者向けで、後者は将来的にGoogleメッセージで「敏感なコンテンツ警告」などの機能を強化するために活用されます。
Safety Core v1.0 (2024-11-07) 開発者サービス [Phone, TV] 「敏感なコンテンツ警告」などの安全機能を提供する新たなシステムサービス(SafetyCore)。
さらに、「androidauthority」によると、以下の情報が報告されています。
「Android System SafetyCore」は、Googleメッセージアプリに導入される「敏感なコンテンツ警告」という新機能を支えます。
この機能は、ヌード画像の閲覧や送信をより厳しく制御することを可能にします。
「Many Android users will soon see the new Android System SafetyCore app available on Google Play. This application is essential for supporting the Sensitive Content Warnings in the Google Messages app, an upcoming feature. The Sensitive Content Warnings function is designed to enhance user control over the management of nude images, both viewing and sending.」
●日本語訳
Google Playで間もなく多くのAndroidユーザーが新しい「Android System SafetyCore」アプリを利用可能になるでしょう。
このアプリは、Googleメッセージアプリで近々導入される「敏感なコンテンツ警告」を支援するために不可欠です。
この「敏感なコンテンツ警告」機能は、ヌード画像の管理、閲覧、送信のコントロールを強化することを目的としています。
この「敏感なコンテンツ警告」機能は、画像やテキストメッセージの送受信時に、含まれている可能性があるコンテンツについてユーザーに警告を提供します。
ユーザーに警告をする前に、画像にぼかしをかけ、どう対応するかを問うプロンプトを表示します。ただし、記事を書いた時点である11月13日には、Googleから具体的な警告の表示例は公開されていませんでした。
また、「Android System SafetyCore」は、Google Playストアの説明欄で「Androidデバイスに安全機能を提供するシステムサービス」として広く紹介されており、これが「敏感なコンテンツ警告」だけでなく、他のセキュリティ関連サービスをも支援する可能性を示しています。
「Android System SafetyCore」が自動でインストールされる理由
「androidauthority」によると、GoogleはAndroid 9以降のデバイスに「Android System SafetyCore」を導入する計画を数ヶ月前から進めており、その過程が現在も進行中です。
2025年1月30日の時点で、このアプリがより多くのユーザーに認識され始めたのは、その計画の一環です。
「Google has not yet disclosed how Sensitive Content Warnings will appear in the Google Messages app, suggesting that the user interface was still under development. However, the feature is set to be deployed to devices running Android 9 or later in the near future, meaning it could be implemented any time now.」
●日本語訳
Googleはまだ「敏感なコンテンツ警告」がGoogleメッセージアプリ内でどのように表示されるかを公開していませんが、この機能は近い将来、Android 9以降を搭載する端末に配信される予定です。
そのため、「Android System SafetyCore」が無断でインストールされたのは、GoogleがAndroid 9以降のデバイスへの導入をすでに計画していたためと考えられます。
同じような事態は2025年2月にも起こっています。
Androidデバイスに「Android System Key Verifier」というアプリが自動的にインストールされているとの報告がSNSでは多く寄せられました。
この「アンドロイドシステム」勝手にインストールされてしまうことから、アプリの意図や安全性について疑問を持つ人が多いようです。
以下の記事では「アンドロイド システムキー ベリファイヤー」がどのような目的で自動インストールされるのか、そしてそれが安全なアプリなのかを詳しく解説しています。
こちらもスマホの安全性に関わるアプリですので、興味のある方は参考にしてください。

「Android System SafetyCore」は安全なアプリか

このアプリはGoogleによって提供されており、未知の提供元からではありません。
したがって、インストールされても害はなく、このアプリが悪意のあるものでなければ、削除する必要は特にありません。
ただし、使用に不便を感じなければそのまま利用を続けても問題ありません。
一方で、Redditではこのアプリが勝手にインストールされたため削除するユーザーもいますし、不快に感じる場合は削除することも可能です。
削除後に再インストールが必要となった場合は、Google Playストアで検索し、再度インストールすることができます。
Android System Safety Coreの信頼性とウイルスへの懸念
「Android System Safety Core」はGoogleにより開発された公式のシステムアプリで、基本的には高いセキュリティが保証されています。
しかし、このアプリが設定やアプリリストに突然表示されることがあり、これが原因で「本当に信用できるのか?」と疑問を持つユーザーもいます。
実際には、このアプリはウイルスではなく、デバイスをウイルスや悪意のあるアプリから守るために作られています。
なぜAndroid System Safety Coreが怪しいと感じられるのか
このアプリが不審に思える主な理由を考察します。
ユーザーインターフェースの不在
他の多くのアプリと異なり、「Android System Safety Core」はユーザーが直接操作するインターフェースを持っていません。このため、アプリの動作が不透明になりがちです。
アップデート後に設定画面に表示されることがある
特定のAndroidのアップデート後に、このアプリがアプリリストに突如として表示されることがあります。通常はシステムの背後で静かに動作しているため、突然の表示は不信感を引き起こすことがあります。
端末によっては無効化やアンインストールが可能
多くのGoogleシステムアプリは削除ができないのに対して、端末によっては「無効化」や「アンインストール」が可能です。この選択肢が「本当にこのアプリは必要か?」という疑問を生じさせます。
Android System Safety Coreを削除すべきでない理由

削除によるリスク
このアプリを削除することで、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- マルウェア感染のリスク増加
- Google Playプロテクトの機能低下
- フィッシング詐欺に対する脆弱性
- セキュリティパッチの適用遅延
長期的に見ると、デバイスのセキュリティリスクが高まります。
削除方法(推奨されない)
万が一削除を望む場合でも、「adbコマンド」を使用する方法がありますが、これはシステムに重大な影響を及ぼす可能性があるため、推奨されていません。
Android System Safety Coreの主要機能詳細と操作ガイド

スマートフォンのセキュリティ管理
Android System Safety Coreはデバイスの安全を確保しています。主な機能は以下の通りです。
① アプリケーションのセキュリティスキャン デバイスにインストールされているアプリを定期的にチェックし、怪しい動きがあれば警告を発します。
② 自動バックグラウンドスキャン デバイスが使用されていないときも、Android System Safety Coreはマルウェアや異常な行動を常に監視しています。
③ セキュリティ更新の管理 Googleからのセキュリティ更新を追跡し、更新が必要になったらユーザーに通知します。
④ 不正アプリの阻止 Google Playに違反する、または許可されていないアプリのインストールを防ぎます。
ネットワーク保護機能
フィッシング詐欺やデータ漏洩を防ぐため、Android System Safety Coreには次のネットワークセキュリティ機能が備わっています。
① フィッシングサイトの検出とブロック 悪意のあるウェブサイトへのアクセスを自動的に検出し、ユーザーに警告を発します。
② Wi-Fiセキュリティの監視 安全でないWi-Fiに接続すると、警告を発してユーザーに注意を促します。
③ VPNサービスの利用 Google One VPNと連携して、通信のセキュリティを強化します。
Android System Safety Coreの操作方法
通常、システムアプリであるAndroid System Safety Coreは直接操作できませんが、以下の手順で設定を確認することができます。
手順1:設定アプリを開く 手順2:「アプリと通知」を選択し、「すべてのアプリを表示」をタップ 手順3:「Android System Safety Core」を探し、タップする 手順4:「詳細設定」を選び、権限や動作設定を確認します。
※Androidのバージョンによっては、「システムアプリを表示」のオプションを有効にする必要がある場合があります。
一時的な無効化の手順
無効化を検討しているユーザーは、以下の手順でAndroid System Safety Coreを無効化できますが、これにはリスクが伴います。
手順1:設定アプリを開く 手順2:「アプリと通知」で「Android System Safety Core」を選択 手順3:「無効化」オプションを選び、タップ(利用可能な場合)
注意:無効化すると、Google Play Protectの保護機能が低下し、マルウェア感染のリスクが増大します。また、フィッシング詐欺対策や一部のアプリの安定性にも影響が出る可能性があります。
Android System Safety Coreで発生する誤動作の対応策

バッテリーの過度な消耗に対する対処法
「Android System Safety Coreが異常にバッテリーを消費している」との報告があります。この問題が起こった際には、以下のステップで対応を試してみてください。
- デバイスの再起動を行う
- 使用していないアプリを終了し、リソースの節約を図る
- アプリのキャッシュをクリアする(設定 → ストレージ → キャッシュデータをクリア)
- セキュリティ更新を行い、必要に応じてシステム設定のリセットを実施する(設定 → システム → リセットオプション)
予期せぬ警告メッセージへの対応
Android System Safety Coreから「不正アプリが見つかりました」や「危険なウェブサイトへのアクセスがブロックされました」といった警告が出ることがあります。
- 実際に不正アプリがインストールされている場合は、すぐに確認して削除する(設定 → アプリと通知 → アプリ情報 → 最近インストールされたアプリを確認)
- 誤検知の場合は、Google Play Protectの設定を確認し、見直す
- 頻繁に警告が出る場合は、Androidをセーフモードで起動し、問題のアプリを特定する
Android System Safety Coreのバッテリー消費を低減する方法
Android System Safety Coreのバッテリー消費を効率的に抑えるためには、以下の方法が推奨されます。
- デバイスを再起動し、一時的な問題が解消されるか確認する
- Google Play Protectでスキャンを実施し、不正アプリがないかチェックする
- バックグラウンドで動作しているアプリの活動を制限する(設定 → アプリ → 特定のアプリ → バッテリー → バックグラウンド制限)
- バッテリー使用状況をチェックし、どのアプリがどれだけの電力を消費しているか確認する(設定 → バッテリー → バッテリー使用量)
- システムの更新をチェックし、可能な限り最新のアップデートを適用する(設定 → システム → システムアップデート)
これらの手順を実行することで、バッテリーの消費を最小限に抑えつつ、デバイスの安全を維持することができます。
まとめ
この記事では、「Android System SafetyCore」の概要、自動インストールされる状況、そして問題の有無について詳しく調査しました。
この情報が皆様の参考になれば幸いです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

