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「ドミノ・ピザ」が日本で172店舗の閉店を計画、その背景について

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2025年2月7日、オーストラリア本部の「ドミノ・ピザ・エンタープライゼス」(DPE)は、今年中に日本で172店舗を閉鎖する予定であると発表しました。

この計画が実行されると、日本国内のドミノ・ピザ店舗の約20%が閉店することになります。

この記事では、以下の内容に焦点を当てています。

  • 閉鎖されるドミノ・ピザ店舗の一覧
  • 店舗を閉鎖する主な5つの理由

ドミノ・ピザの閉店に関心がある方は、ぜひ最後までお読みください。

ドミノ・ピザの閉鎖予定店舗一覧!

2025年2月8日現在、閉鎖される店舗の詳細はまだ公表されていません。

ドミノ・ピザジャパン(東京・品川)は、現在日本国内で約940店舗を運営しており、今年はフランチャイズチェーンの加盟店58店舗と直営店114店舗の閉店が決定しています。

2024年8月には、収益性の低い店舗を中心に80店舗が閉店されました。

2024年8月の閉店情報

以下は2024年8月に閉店した店舗の一部です。

北海道・東北地方

  • 青森県
    • ドミノ・ピザ 八戸類家(八戸市)
    • ドミノ・ピザ 青森観光通り店(青森市)
  • 岩手県
    • ドミノ・ピザ 盛岡南店(盛岡市)
  • 宮城県
    • ドミノ・ピザ 古川駅東店(大崎市)
    • ドミノ・ピザ 利府ペアガーデン店(宮城郡利府町)
  • 秋田県
    • ドミノ・ピザ 秋田仁井田店(秋田市)

関東地方

  • 埼玉県
    • ドミノ・ピザ 花園インター店(深谷市)
    • ドミノ・ピザ 川口桜町店(川口市)
    • ドミノ・ピザ 川越宮元町店(川越市)
    • ドミノ・ピザ ウニクス秩父店(秩父市)
    • ドミノ・ピザ 日高猿田店(日高市)
  • 神奈川県
    • ドミノ・ピザ 小田原中里店(小田原市)
  • 茨城県
    • ドミノ・ピザ かすみがうら千代田町店(かすみがうら市)
  • 群馬県
    • ドミノ・ピザ 館林店(館林市)
    • ドミノ・ピザ 高崎上大類町店(高崎市)

中部・北陸地方

  • 福井県
    • ドミノ・ピザ 坂井春江町店(坂井市)
  • 三重県
    • ドミノ・ピザ 桑名中央店(桑名市)

四国・九州地方

  • 愛媛県
    • ドミノ・ピザ 松山久米店(松山市)
  • 香川県
    • ドミノ・ピザ 坂出本町店(坂出市)
  • 福岡県
    • ドミノ・ピザ フレスポ鳥栖店(鳥栖市)
    • ドミノ・ピザ 久留米上津店(久留米市)
    • ドミノ・ピザ 大橋駅南口店(福岡市)
    • ドミノピザスパイシーモール行橋店(行橋市)
  • 大分県
    • ドミノ・ピザ大分仲西町店(大分市)
  • 長崎県
    • ドミノ・ピザ長崎時津店(西彼杵郡時津町)

閉店した店舗は主に東北地方に集中しており、その地域的な特徴が明らかになっています。

他の業種でも、イトーヨーカドーが2024年に東北地方からの撤退を決定しており、この地域でのビジネス継続が難しい状況がうかがえます。

今回の閉店波も特に東北地方に集中することが予想されます。

172店舗閉鎖の背景:ドミノ・ピザが直面する5つの挑戦

ドミノ・ピザが国内で172店舗を閉店する決定の背後には、生活様式の変化や経営コストの増加など、さまざまな要因があります。

閉店に至った主要な5つの理由を詳しく見ていきましょう。

  • 店舗の過剰数
  • 運営コストの上昇
  • 宅配市場の激しい競争
  • 消費者のニーズの変化
  • 製品の魅力不足

これらについて詳しく説明します。

ドミノ・ピザ172店舗閉店の背後にある要因(1)店舗の過剰拡張

ドミノ・ピザは新規店舗の拡張を進めるあまり、多くの店舗を抱えることとなり、最終的に172店舗の大規模閉店に至りました。

コロナ禍で宅配市場が拡大し、「宅配ピザ」の需要が急増しました。この機会に乗じて、2020年から2023年にかけて約400店舗を新設しました。

しかし、パンデミックが収束すると、「外食」の機会が増え、宅配の需要が低下しました。この結果、新規開店した店舗の中には売上が伸び悩み、採算が合わなくなる店舗が現れ始めました。

ドミノ・ピザ172店舗閉店の理由(2)運営コストの上昇

ドミノ・ピザは運営コストの増加に直面し、多くの店舗の閉鎖を余儀なくされました。

物価の上昇により、「家賃」「食材費」「人件費」が増加し、特にピザ製造に必要な小麦やチーズの価格が高騰しました。加えて、アルバイトや従業員の人件費も上昇し、利益を出すことが難しくなりました。

さらに、ブランド認知を維持するために必要な「広告費」も負担となり、宅配市場での激しい競争の中で広告費用が売上増加につながらず、赤字店舗が増加する結果となりました。

ドミノ・ピザ172店舗閉店の理由(3)宅配市場の激化する競争

ドミノ・ピザが172店舗の閉店を決めた三つ目の理由は、宅配市場の競争の激化です。

ピザ業界は競争が激しくなっており、従来の宅配チェーンだけでなく、「食品スーパー」や「コンビニエンスストア」もピザ市場に参入しています。

例えば、ドン・キホーテやオーケー、ロピアなどでは低価格で簡単に購入できる店内調理ピザが人気を集めており、2024年8月にはセブンイレブンも宅配ピザ市場に新規参入しました。

これに加え、ウーバーイーツや出前館などのデリバリーサービスが増加し、消費者はより低価格で迅速なサービスを求めるようになりました。これらの変化がドミノ・ピザの売上にも大きな影響を与えています。

ドミノ・ピザの172店舗閉鎖の背景(4)消費者の変化

消費者のライフスタイルの変化が、ドミノ・ピザの多くの店舗閉鎖に影響を与えていると考えられます。

日本の人口動態が変わり、50歳以上の成人が消費者層の大部分を占めるようになりました。この層の人々は、比較的ピザ消費が少ない傾向があります。

また、健康意識の高まりにより、カロリーの高い食品よりも和食や低糖質オプションを選ぶ人が増えています。

この流れは、ピザよりも他のデリバリーオプションが選ばれる傾向につながっていると見られます。

ドミノ・ピザの172店舗閉鎖の背景(5)製品の受け入れ

一部の消費者がドミノ・ピザの製品を「おいしくない」と評価することも、店舗閉鎖の一因とされています。

市場調査やレビューによると、味に対する否定的な意見が確認されており、これが一部の顧客が他の選択肢を選ぶ理由となっています。

しかし、依然として多くの人々はドミノ・ピザの味を評価しており、新しい人気メニューの登場が業績回復につながる可能性もあります。

まとめ

ドミノ・ピザは2025年中に国内172店舗の閉店を予定しています。

2020年から2023年にかけて400店舗を新設したものの、運営コストの増加や宅配市場の競争激化が影響し、多数の店舗を閉じることになりました。

閉店予定の店舗の具体的なリストはまだ公開されていませんが、情報が入り次第、更新します。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。