現金を細かくしたい場面で、「ATMを使って手軽に両替できたらいいのに」と思うこと、ありますよね。特に、500円玉1枚を10円玉50枚にしたいときなど、ピンポイントな希望がある場合は、どの方法が使えるのか迷ってしまう方も多いかもしれません。
ここでは、ゆうちょATMでの対応可否や、もしそれが難しい場合に試せる代替の手段について、やさしく解説していきます。
ゆうちょATMでは希望どおりの硬貨両替はできる？
ゆうちょATMでは、硬貨の「入金」や「出金」ができる機種もありますが、好きな組み合わせでの両替、たとえば「500円玉1枚を10円玉50枚に替える」といった操作には対応していません。
さらに、近年では硬貨の取り扱い自体を終了するATMが増えてきていて、一部の機種ではコインの入出金そのものができないようになってきています。そのため、「ATMでサッと両替したい」と思っていても、実際は希望どおりに使えないことがあるのです。
郵便局の窓口で10円玉に両替するには？ゆうちょ銀行での対応方法
「500円玉を10円玉に細かくしたいけれど、どうしたらいいの？」
そんなときに思いつくのが、郵便局の窓口での対応ですよね。実は、ゆうちょ銀行の窓口でも両替のようなことは可能ですが、いわゆる「両替専用サービス」として行っているわけではありません。
そのため、両替をお願いしたい場合は、ちょっとした“工夫”が必要なんです。ここでは、実際にどのような流れで500円硬貨を10円玉に換えることができるのか、具体的にわかりやすくご紹介します。
まずは「入金」という形からスタート
ゆうちょ銀行では、両替専用の対応はしていないため、現金の「預け入れ」と「払い戻し（出金）」を活用して間接的に両替を行う流れになります。
具体的には、以下のようなステップです。
- 500円玉を通帳に入金する
郵便局の窓口で、自分のゆうちょ口座に500円玉を預け入れます。このとき、ATMではなく「窓口」での手続きになることがほとんどです。 - 10円玉での払い戻しをお願いする
入金が完了したら、すぐに「10円玉での出金をお願いできますか？」と伝えてみましょう。
対応してくれるかどうかは、その郵便局の在庫状況や対応方針によって異なりますが、比較的スムーズに応じてもらえるケースもあります。
注意したいのは「硬貨取扱手数料」
ここでひとつ注意しておきたいのが、「枚数が多い硬貨の出し入れには、手数料が発生する可能性がある」という点です。
ゆうちょ銀行では、一定枚数を超える硬貨の取り扱いに対して料金が発生するルールがあります。たとえば10円玉を50枚もらうとなると、場合によっては「手数料がかかりますが、よろしいですか？」と聞かれることも。
そのため、事前に最寄りの郵便局に問い合わせて、
- 硬貨の取り扱いが可能か
- 手数料はいくらかかるか
を確認しておくと安心ですよ。
小さなお金が必要なときの、やさしい選択肢のひとつ
急に細かいお金が必要になる場面は、日常のなかで意外と多いもの。
ゆうちょの窓口でのこのような「実質的な両替」は、知っておくとちょっとしたときに便利に使えます。
ただし、店舗や状況によって対応が異なることもあるため、無理なく・やさしくお願いする気持ちで相談してみてくださいね。
ご希望があれば、この続きを「コンビニや銀行など他の両替方法」にも展開できます。必要であればお申しつけください。
ゆうちょ銀行で硬貨を扱うときの手数料にご注意を
実は、ゆうちょ銀行では2022年から硬貨の取り扱いに手数料がかかる仕組みがスタートしています。これは、硬貨の仕分けや取り扱いにかかる人手やコストを反映したもので、2025年現在もこの制度が続いています。
では、実際にどれくらいの手数料が必要になるのでしょうか？以下のように、扱う硬貨の枚数によって料金が決まっています。
| 硬貨の枚数 | 手数料（税込） |
|---|---|
| 1〜50枚 | 550円 |
| 51〜100枚 | 825円 |
たとえば、「500円玉を10円玉50枚に替えたい」と考えている場合、なんと550円もの手数料が発生する可能性があるんです。
つまり、元の金額よりも多く手数料を払うことになってしまうという、ちょっともったいない状況になってしまいます。
このため、少額の両替であれば、銀行を利用する前に他の選択肢も検討してみるのがおすすめです。
やさしい代替案：地域のスーパーやお店に相談してみよう
もし、「どうしても細かいお金が必要」というときは、近所のスーパーや小さな商店にお願いしてみるという方法もあります。
たとえば、商店の方々は日々お釣りの準備が必要なため、10円玉や100円玉などの硬貨を多めに持っていることも少なくありません。そんなとき、「すみません、500円玉を10円玉に両替していただけませんか？」と丁寧に頼めば、気持ちよく応じてくれることもあります。
ただし、お願いするときには以下のポイントに気をつけましょう：
- お店が忙しそうなタイミングは避ける
- 笑顔で、失礼のないように丁寧にお願いする
- 必ず「無理でしたら大丈夫です」と伝える配慮も忘れずに
地域のお店との小さな交流にもなりますし、気持ちよく両替できることもあるかもしれません。
細かい硬貨が本当に必要なときは、金融機関に相談してみましょう
たとえば、地域のお祭りやバザー、お釣りの準備が必要なイベントなど、「どうしても大量の小銭が必要になることがある…」という方もいらっしゃるかと思います。そういった特別な状況のときは、近くの金融機関に事前に相談してみるのがおすすめです。
実際に利用者が多い「ゆうちょ銀行」では、ATMや窓口での両替が難しい場合もありますが、地方銀行や信用金庫、労働金庫（ろうきん）などでは柔軟に対応してくれるケースもあります。
まずは電話で相談してみるのが安心です
突然窓口に行っても、在庫の硬貨が足りなかったり、手続きに時間がかかることも。
ですので、まずは利用したい金融機関にあらかじめ電話で問い合わせてみるのがスムーズです。
以下のようなポイントを伝えると、対応がスムーズになることが多いですよ：
- 必要な硬貨の種類（例：10円玉を何枚ほしいか）
- 必要になるタイミング（〇月〇日まで、など）
- 利用目的（地域イベントでのお釣り用など）
金融機関によっては、事前予約が必要だったり、取り扱い制限があることもあるので、余裕を持って連絡しておくと安心です。
身分証や用途の確認が必要な場合も
両替の際には、本人確認書類（運転免許証や保険証など）の提示を求められることがあります。
また、最近ではマネーロンダリング防止などの観点から、「この硬貨はどのような目的で使うのですか？」といった簡単な確認が入ることもあるようです。
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、安全にお金を扱うための大切なステップですので、あらかじめ準備しておくと手続きもスムーズに進みますよ。
焦らず、やさしく相談する姿勢が大切です
硬貨をたくさん用意することは、個人ではなかなか難しいこともあります。
だからこそ、一人で悩まず、プロに相談するという選択はとても賢い方法です。
「こんなこと相談していいのかな…」と迷わずに、気軽に窓口や電話で話をしてみてください。きっと、やさしく対応してくれるスタッフさんが力になってくれるはずです。
まとめ：ゆうちょATMでの両替は難しい。状況に応じて柔軟に対応しよう
「500円玉を10円玉50枚にしたい…」そんなとき、ゆうちょATMで簡単に両替できたらいいのに、と思いますよね。
ですが残念ながら、ゆうちょATMでは、特定の硬貨を別の硬貨に直接交換するような機能は備わっていません。
たとえば500円玉を入れて、10円玉を50枚出してもらう――という操作は対応しておらず、これは他の多くのATMでも同じです。
郵便局の窓口でも、両替はややハードル高め
「じゃあ窓口ならできるのでは？」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ゆうちょ銀行の窓口でも純粋な両替サービスは基本的に行っていないのが現状です。
入金と払い戻しを組み合わせて対応してくれる場合もありますが、手数料が高くついたり、対応を断られるケースもあるため、あまり現実的な方法とはいえない場面もあります。
自分に合った、やさしい代替策を探してみよう
ではどうすればいいの？というと、やはり柔軟な視点で他の方法を検討することがポイントです。
たとえば：
- 近所のスーパーや商店にお願いしてみる
日ごろ利用しているお店で、丁寧に事情を説明すれば、10円玉と交換してくれる場合もあります。特にお釣りを多く準備している店舗では対応してくれることも。 - 地元の金融機関（信用金庫や地方銀行）に相談する
事前に電話で相談すれば、希望に沿った形で対応してくれることもあります。用途をしっかり伝えて、安心して頼ってみてください。
無理せず、やさしく。自分に合った方法を選ぼう
両替の手段はひとつではありません。大切なのは、「どの方法が今の自分にとって一番スムーズか？」を考えること。
少しの工夫と、まわりの人へのお願いで、思ったよりもすんなり解決できることもあります。
困ったときは焦らずに、やさしく相談してみる姿勢がきっと助けになりますよ。
